目的:本研究の目的は,看護管理者としての副看護師長の成長プロセスを明らかにすることである.
方法:10名の看護師長を対象に半構造化面接を行い,データは修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した.
結果:副看護師長の成長プロセスの,第1段階は【役割に対する戸惑い】を感じる“始動期”,第2段階は【手探りでの管理業務の実践】を行いながら【管理者としての自覚の芽生え】を感じるとともに【管理業務の難しさの認識】に至る“奮闘期”,第3段階は【管理実践からの自己成長の機会】を得る“成長期”,第4段階は【病棟内での管理実践の深化】と【組織に向けた管理業務に対する視点の広がり】を会得する“発展期”,第5段階は【管理者としての成熟の自覚】ができる“成熟期であった.
結論:成長段階に応じた支援の実践により,管理者に必要な看護管理能力を習得できることが示唆された.